暁天坐禅会@建仁寺

毎年7月第二週に行われているという建仁寺の暁天坐禅会に参加してきました。
この催しを知ったのが昨日だった(SAVVY8月号参照)ので、まさに急遽参戦。6:30から、と非常に朝が早い。でも早起きして行ってきました。
朝早く薄暗いうちからものすごく多くの人が集まっていました。部屋に入りきらずに廊下まで人がいました。外国人の方や旅行者っぽい若いカップルの姿も。

座禅

早速見よう見真似で座禅を組んで瞑想。お坊さんにうつむきすぎ、と姿勢を正される。心を静めて自分自身を見つめるのが目的なのですが、なにせ初めてなので周りが気になってしょうがなかったです。よくTVとかで見るように本当にお坊さんが長い木の板でパンパン!と叩いている。その音が鳴り響いている!何したら叩かれるんだろう・・・と不安になっていたら隣の人がお坊さんにお辞儀。そしたらお坊さんが一礼してパンパンと。あぁなるほど、叩いて欲しい人は自ら申し出るシステムなのね。申し出るかどうか迷った挙句、この全く集中できていない雑念だらけの私めを痛めつけてください、とこれまた見よう見真似で申し出ました。パンパンと。不思議とこの後は結構集中できました。
心を無にする。というのは全然ですが、清らかに流れ込む朝の冷えた風や鳥のさえずりなどを心地よく感じることが出来ました。

般若心経

6:30から7:00まで、途中一回の小休憩をはさんだ座禅会でしたが、7:00過ぎからは全員で般若心経を唱えました。といっても「はんにゃーはーらーみーた」までしか知らないので即挫折。お経の声に耳を澄ませていました。木魚の音とお坊さんのあの独特の読み方、全員の低い声が一種の音楽のように聞こえてきました。四つ打ちのドラムンベースのよう。

提唱

建仁寺派管長 小堀泰巌老大師による「無門関第二十四則 離却語言」の提唱(講座)がありました。
最初は座禅のコツを色々と教えていただきました。浅い呼吸ではなく、丹田にまで届ける深い呼吸を心がけるように、とのことです。この辺は奥さんのヨガのDVDでも同じことを言ってたので分かっているつもり。ヨガも座禅も仏教のものなので、基本は同じなのでしょう。

粥座

最後に粥座(朝食)の接待がありました。
最初に般若心経を全員で唱えます。次に箸で粥の中から3粒ほどご飯粒を取り出し、左手の上で3回ほどまわします。それを机の端にちょこんと置きます。これが何の儀式だったのか、説明してくださっていたような気がするのですが忘れてしまいました。すみません。。
食前に五文を唱えて合掌後、いただきますをして粥を食す。非常にシンプル。味はなし。昆布、たくあん、梅干を食べながら一緒に食す。五臓六腑に染み渡る、というと大げさかもしれませんが、おいしかったです。
食後にお坊さんがお湯を茶碗に注いでくれました。これと残しておいたたくあん一切れを使って、器の内側の汚れというか、若干の米粒を洗ってそのお湯とたくあんを一緒にいただきます。器をきれいにして、感謝をささげる食後のお経を唱えて解散となりました。

最後に

2回目の建仁寺だったのですが、久々だったことも会って終わった後に枯山水の庭を見て回りました。禅寺はいいですね。余計なものを排除したストイックな印象を受けます。
今回は年に一度の催しにたまたま当たってしまいましたが、通常の座禅会も毎月第二日曜日に開催しているそうです。こちらは朝8:00からですので、もう少し気軽に参加できそうです。志があればOKとのことですので、次回も是非行ってみたいと思います。
月に一度くらい早起きして由緒あるお寺で座禅を組む、というのも非常に気持ちいいものだと思いますよ。