竜馬が行く(2)

竜馬がゆく〈2〉 (文春文庫)

竜馬がゆく〈2〉 (文春文庫)


帰省のバスの中で一気に読破。
2巻における最大の事件は、安政の大獄、桜田門外の変。こっから尊皇攘夷運動が盛んになっていく。後は竜馬の脱藩といったところでしょう。
桜田門外の変で何で井伊直弼が暗殺されたのか、すっかり忘れてたけど整理できました。ハリスによる通商条約締結において天皇の勅許がもらえないにもかかわらず、井伊が独断で締結にこぎつけた。で、これを批判する者を大弾圧した、と。大名や公卿にまでその弾圧の矛先が向けられているってのがすごい。中でも水戸藩士は捕らえられた末、殺されている者が多い。で、水戸藩士による暗殺決行と相成るわけですね。ところでなんで水戸藩?と思ったら、井伊は将軍世継問題で、水戸藩とかなり対立してた模様。井伊直弼の暗殺後は、水戸藩が推す一橋慶喜が最後の将軍になる、というわけだ。うん、大分整理できた。
後は、剣術留学を終えて土佐に戻った竜馬が、長州へ渡る時に讃岐丸亀城下でちょっと過ごすんだけど、土器川とか知った地名が出るので、地元っ子としてはやっぱり嬉しい。けど悲しいことにどうせこの程度しか出てこないんだ。ストーリーの本筋とは何も関係ない。しくしく。そういや1巻では黒船来航の時に江戸で武器をそろえられずに市中の笑いものになった藩として高松藩が出てくるんだった。。。