本居宣長
- 作者: 小林秀雄
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1992/05/29
- メディア: 文庫
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歴史の教科書では、国学者として一行程度出てくるに過ぎない、本居宣長です。本居宣長に興味があったというよりは、著者の小林秀雄を読んでみたくて購入しました。
小林秀雄を知ったのは、茂木健一郎さんの「脳と仮想」を読んだ時からです。
茂木さんの記述がよかったんだと思うのですが、ものすごく読んでみたくなったんです。とはいえ、それから1,2年は経ったんですが、ついに購入。なぜこれにしたかというと、養老孟司さんがお勧めしてたから。あと、Amazonで見ても、晩年の作品で最高傑作だ、みたいなカスタマーレビューがあったもんで。
でね、頑張って100ページくらいまでは読んだんですけどね、、断念しました。
なぜかというと、難しかった。。宣長の文章の引用や源氏物語の文章の引用がやたら多いんですけどね、これが注釈がなくって原文なんです。古文の知識が中学生で止まっている元高専生にはきつかった。
本書の前半部は宣長の遺言から始まるのですが、こんな感じ。
植侯桜は、山桜之随分花之宣キ木を致二吟味一、植可レ申候、勿論、後々もし枯候はば、植替可レ申候
意味はちゃんとした桜を植えてね。もし枯れたら植え替えてもいいよ、ということを言ってるだけなんですけど。なんとなく分かるんですけどね。レ点とか懐かしい。
他には、源氏物語の一部を引用して
会話は、物語に夢中になった玉鬘をからかう源氏の言葉から始まる。
「あなむつかし、女こそ、物うるさがりせず、人にあざむかれんと、生まれたるものなれ」
そう言って了っては、身の蓋も無いが、
どうも身も蓋も無いことを言っているようなんですが、源氏物語のここがどういうことを言っているのかが分からないため、どう身も蓋も無いのかが分からんのです。
で、ひとつひとつ調べながら読んでると、時間がおそろしくかかるので、飛ばしながら100ページくらいまで進んだもののやはり、しっくりこないため、断念しました。
けど、いつかは絶対再チャレンジします。